エンジニアが知るべき動画配信システム構築
エンジニアが動画配信システム構築をするためには、動画配信サービスの仕組みを知っていることが大切だ。
現在動画配信システムでは、ストリーミング配信という方式がとられることが多い。
ストリーミング配信は、動画コンテンツをクラウドやサーバーにおき、視聴者はダウンロードしながら同時に再生して視聴する。視聴者の端末に動画データが残らないことや、テレビでは展開できないサービスが提供できること、アクセス履歴によるユーザーの分析が容易なこと、インタラクティブによるユーザーのリアルタイムの動向の把握が可能なことが、ストリーミング配信のメリットだ。
ストリーミング配信には、オンデマンド配信とライブ配信の2つの配信方法がある。
オンデマンド配信は、あらかじめ動画コンテンツをクラウドやサーバーにアップロードしておき、視聴者が見たい時に見たい動画にアクセスして、再生するタイプの配信方法だ。この方法では、途中での一時停止や早送り、巻き戻しなどが可能で、使い勝手が良いことで定評がある。このシステムを構築するためには、ストリーミングサーバーと広帯域専用回線が必要だ。
ライブ配信は、生中継というスタイルで配信するものだ。映像を撮影しながら、同時にストリーミング配信ようにエンコードしてリアルタイムで配信する仕組みだ。オンデマンド配信とは異なり、巻き戻しや早回し、一時停止などの機能はない。
ライブ配信を行うには、デジタルビデオカメラとエンコード用のパソコン、エンコードソフトウェア、ストリーミングサーバー、広帯域専用回線が必要になる。